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フランス

Château Gaillard (シャトー・ガイヤー)


『フランスの庭』と呼ばれるほど美しいところとして有名なロワール地方。「シャトー・ガイヤー」はトゥールのすぐ近くで、アンボワーヌ城とブロワ城というロワールでも有名な美しい2つのお城の中間に位置しています。
オーナーのヴァンサン・ジロー氏は1978年にこの土地を購入。購入直後から除草剤や化学肥料などを一切使わない自然農法を行なっていましたが、1989年からは農業技師でもある奥様と相談して、「バイオダイナミクス農法(※)」を導入することを決意しました。
シャトー・ガイヤーでは“自然に優しく”をモットーに、手間暇をかけてぶどうを育てています。ヴァンサン氏は「最近では、長年バイオダイナミクス農法を続けてきたおかげで病気などの発生が少なくなってきました。畑を取り巻く自然環境が安定してきたようです」とうれしそうに語ってくれました。
(※)バイオダイナミクス農法は化学肥料や農薬を一切使わない無農薬有機栽培に加えて、天体の位置に応じて栽培のプロセスを進めていく農法。あの「ロマネ・コンティ」や「クレ・ド・セラン」も採用している。
原産地呼称  AOC Touraine Mesland (AOC トゥーレーヌ・メラン)
  AOC Crémant de Loire (AOC クレマン・ド・ロワール)
  ※同じ自然農法グループのワイナリーが造るビオロジックワインの原産地呼称。
  AOC Clairette de Die (AOC クレレット・ド・ディ)
  VDP des Bouches du Rhône (VDP デ・ブッシュ・デュ・ローヌ)
所有者  Vincent GIRAULT (ヴァンサン・ジロー)
総畑面積  28ha
歴史  11世紀にマルティム修道院の修道僧が、メラン村で葡萄栽培をしていた。メラン村は、トゥーレーヌ地区
  の中でも独特のミクロ・クリマ(微妙な気候の変化)を備えており、古くから特徴のあるワインを生み出し
  ているところである。
  1978年にオーナーのヴァンサン・ジロー氏がこの土地を購入。購入直後からヴァンサン氏は、除草剤や
  化学肥料など、化学物質を一切使わない農業を行なっており、1989年から「ビオディナミ(バイオダイナ
  ミクス)」を取り入れた本物の「自然派」栽培を実践している。
地理  フランスの中央部から大西洋まで、約1,000kmを流れるロワール河。その流域は古くから「フランスの庭」
  と呼ばれ、美しい城とバラエティーに富んだワインを産することで有名である。
  又、その流域には河口から、ナント、アンジェ、トゥールといった  美しい街が点在している。シャトー・ガ
  イヤーはトゥールのすぐ近くで、アンボワーヌ城とブロワ城というロワールでも有名な美しい2つのお城の
  中間に位置している。
気候  夏涼しく冬温和でやや雨の多い海洋性気候と、夏暑く冬の寒さが厳しい乾燥した大陸性気候の両方から
  影響を受ける。
土壌  「AOC トゥーレーヌ・メラン」は火打石が混ざる粘土質土壌、「AOC クレマン・ドゥ・ロワール」は火打石が
  多く混ざる粘土石灰質土壌。「AOC クレレット・ドゥ・ディ」(ローヌ)は粘土石灰質土壌。「VDP デ・ブッシ
  ュ・デュ・ローヌ」(プロヴァンス)は砂混じりの粘土石灰質土壌。
栽培  「ビオディナミ」農法を取り入れた、自然を尊重する栽培を実践。テロワール(土壌)を尊重した、“自然
  環境”に優しい葡萄栽培を基本とし、除草剤は一切使用しない。これは地中の微生物を殺し、土壌の生
  態系を狂わせ、微生物が宿らない「死んだ土」になってしまうからだという。「死んだ土」は益虫が育ちに
  くく、赤グモなどの害虫や病気の発生の危険率が高まってしまう。又畑に自生する天然酵母は敏感で、
  除草剤を撒くと酵母が激減するため、自然な醗酵がスムーズに進まなくなるなどの弊害をもたらす。
  「ビオディナミ」農法は、地中の微生物に優しい環境の中で、葡萄の木の生育、特に光合成を活発にさ
  せながら葡萄を育てる農法である。具体的には、次のように手間のかかる農作業で営まれている。
  @病気などの対策には、「ビオディナミ」で認められる次の物質を撒布して対処。                     
  ※イラクサなどの薬草を「ディナミゼ」と呼ぶ独自の方法で煎じた漢方薬
  ※ボルドー液(硫酸銅+生石灰+水の混合液)
  A雑草対策として、鍬で耕すという昔ながらの地道な手作業を守りつづける。
  B牛糞から作った堆肥を使用。
  シャトー・ガイヤーではこのように、「豊かな自然が生態系の強いバランスを生む」という考えのもと、葡
  萄畑の周囲にある雑木林などの自然を保ちながら、広い視野で葡萄畑を管理している。ヴァンサン氏
  は「最近では、長年行なってきたビオディナミ農法によって病気などの発生が少なくなってきた。畑を取
  り巻く自然環境が安定してきたようだ」と語ってくれた。
収穫  選果しながら手摘みで収穫
品種構成  Chenin Blanc (シュナン・ブラン)、Chardonnay (シャルドネ)、Muscat Petit Grain (ミュスカ・プティ・グレン)、
  Clairette (クレレット)、Gamay (ガメイ)、Cabernet Franc (カベルネ・フラン)、Côt (コット)、Merlot (メルロー)
平均樹齢  20年
剪定方法  ギュイヨ・サンプル方式
評価・プレス  ★「ドメーヌ・アシャール/クレレット・ドゥ・ディ」が2002年6月に開催された「第6回アンフォールビオロジ
  ックワインコンクール」にて銀メダル受賞。
  ★「クラスマン2003年」にて「“ビオディナミ”のワインは価格が高騰する傾向にあるが、ヴァンサン・ジロ
  ー氏のワインは例外的で“ベスト・バイ”」との高い評価を得る。
  ★「キュイジーヌ・エ・ヴァン・ド・フランス(2002年10月号)」にて、次のコメントの通り高評。
   (赤)ロワールの「テロワール」の特徴を備える注目のワイン!
   (白)熟した果実そしてコクがある味わい。強く長い余韻。4〜5年の熟成向き。
  ★「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス(2002年6月号)」にて、高得点の評価を得る。
   (赤)バニラっぽい香り。熟したぶどうの風味とボディがとても良い。
   (白)上品な黄金色、爽やかな印象のアロマや蜂蜜の香り。すっきりした辛口。約5年は熟成する構成。

Châteaux Lafleur du Roy (シャトー・ラフルール・デュ・ロワ)


シャトー・ラフルール・デュ・ロワは大西洋から吹く風が温暖な気候をもたらす、ボルドー地方・ポムロール地区で、代々デュボスト家によって運営されてきた醸造元です。
ポムロール市長を永年に渡り務めていた、オーナーのイヴォン・デュボストさんは、地元でも大変信頼が厚く、世界中に多くのファンがいます。
「良いワインは良い葡萄から、良い葡萄は良い葡萄の木から」をモットーに、長男のロランさんと共に今日もより高品質の葡萄を得るための研究を続けています。
原産地呼称  AOC Pomrol (AOC ポムロール)
所有者  Ivon DUBOST (イヴォン・デュボスト)
  Laurent DUBOST (ロラン・デュボスト)
総畑面積  15ha
歴史  1289年に十字軍の騎士団が、この地に病院と教会を建て、ポムロールのワインを巡礼者達に飲ま
  せて休息させていた記録が残っている。しかし、100年戦争(1337〜1453年)のときに、この地は戦場
  と化し、葡萄園はほぼ全滅してしまった。つまり、現在のポムロールの葡萄園は、100年戦争以降に
  再生されたものである。 このシャトーの葡萄園は、代々デュボスト家によって運営されてきたが、シ
  ャトー名を名乗って醸造元元詰めを始めたのは1958年、現在の所有者イヴォン・デュボスト氏の代
  からである。デュボスト氏は、1995年まで永年に渡りポムロール市長を務めたほどの人物で、地元
  での信頼も大変厚い。
  それは、ポムロール・ワインの発展のために多大な情熱を注いだ人物だから。一時は苗木の研究と
  栽培も自分で行ない、あの“シャトー・ペトリュス”からも苗木を買いに来た。今でも、“ペトリュス”で苗
  木の栽培上の問題が生じると、デュボスト氏にアドバイスを求めに来るそうだ。気さくで人情味あふ
  れるデュボスト氏には、世界中に多くのファンがいる。特にベルギーには熱狂的なファンが多い。現
  在、長男のロランさんがほぼ完璧に栽培、醸造技術を継承し、運営を任されている。彼もまた父親に
  負けず、品質向上への努力を惜しまない。数種類の葡萄の苗木を実験的に栽培し、より品質の高い
  葡萄を収穫する為の研究を続けている。
地理  シャトー・ラフルール・デュ・ロワは、ボルドー五大銘醸地区の中で最も小規模なポムロール地区に
  ある。ポムロール地区は土壌と品種の組み合わせにより、まろやかさとコク、そして豊潤なアルコー
  ル分を持った個性的な赤ワインが造られる産地とされ、世界中にファンを持つ。ワイナリーは「カテュ
  ソー」という村にあり、ポムロールでも特に優秀な葡萄を産出するといわれているやや高台になった
  一帯に位置している。
気候  大西洋から吹く風がなだらかなボルドーの大地を通り、温暖な気候をもたらしている。
土壌  小石混じりの砂質で、その下はポムロール特有の鉄分を含んだ地質になっている。昔からポムロー
  ルのワインは貧血に良いと言われているのはこのためである。
栽培  イヴォン・デュボスト氏の息子であるロランさんが栽培・醸造学の勉強を終え、1986年よりワイン造り
  に参加している。ここでは「一株当たり4〜6芽になるよう厳しい剪定をする」「完熟のタイミングを待っ
  て、最高の状態で手摘みする」「約3週間にも渡る長期のマセラシオン」をポイントにワインを造ってい
  る。また「リュット・レゾネ(除草剤等の農薬を極力使わない農業)」を取り入れており、システム的な
  農薬散布は行なっていない。土壌に宿る動物相(昆虫や微生物)と植物相が活性化された状態を維
  持して、樹勢のバランスの取れた丈夫な葡萄を育てるように心がけている。
  葡萄の生育期間中は樹の栄養が無駄なく果実に蓄積されるよう、摘芽、摘心、過剰果の間引きなど
  毎日葡萄の状態を観察しながら手入れを続ける。肥料は、窒素、リン、炭酸カリウムを主成分とする
  堆肥を毎年少量ずつ与えている。
収穫  一房ずつ丁寧に手摘みした後、果実が潰れないようにプラスティックケースで運搬。
品種構成  Merlot (メルロー) 85%、Cabernet Franc (カベルネ・フラン) 10%、
  Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニョン) 5%
総合ワイン生産量  200,000本
平均樹齢  34歳
剪定方法  ギュイヨ・サンプル方式。

Château La Raz Caman (シャトー・ラ・ラズ・カマン)

   

原産地呼称  AOC Premières Côtes de Blaye (AOC プルミエール・コート・ド・ブライ)
所有者  Jean-François POMMERAUD (ジャン=フランソワ・ポムロー)
総畑面積  40ha
歴史  1680年に、貴族メリニャン候の騎士「ラ・ラズ・カマン」が所有していたぶどう園で、1857年にポムロ
  ー家の先祖が所有者になった。品質アップを続け、1868年頃には、完熟度が高く濃厚で構成のし
  っかりしたワインとして大変評判が高くなり、通称「フェール」という名で対岸のポイヤック村へ多く
  出荷されていた。当時はネゴシアン(=ワイン商)が各地区のワインを買い付け、ブレンドして世界
  へ輸出していたことから、ラズ・カマンもポイヤック周辺のワインとブレンドされて、銘嬢メドックワイ
  ンとして出荷されていたのであろうと想像される。
  7代目オーナーとなるジャン=フランソワ・ポムロー氏は、新技術の導入や品質向上に努め、その人
  並みはずれた努力が評価されて、ブライ地区でリーダー的存在になりつつある。彼は元ラグビー
  の選手で、今では地元ラグビークラブの指導者として後輩の指導に当たっている。また夫婦揃って
  野鳥保護活動を行っており、心優しいワイナリーの畑には毎年コウノトリが住み着き、地元で話題
  になっている。
地理  ワイン王国のフランスでも、その品質の高さと味わいの多様さで世界的に有名なボルドー地方。二
  つの川が合流しジロンド河となって少し下った右岸の「アングラド」と呼ぶ村にシャトーがある。対岸
  には、かの有名なメドックのポイヤック村がある。
気候  ボルドー地方は、大西洋沿岸の北緯45度という緯度にありながら、暖かいメキシコ湾流の影響で
  温暖な気候となっている。また海岸近くには帯状に森林地帯があり、海から吹く風をさえぎる作用
  によって、一層温暖な気候となっている。ブライ地区の中でも河口に近いため、海洋性の影響がや
  や強く、ぶどうの熟度が高くなる微気候を備えている。
土壌・栽培  ジロンド河からアングラド村に続く斜面の粘土石灰質の土壌にぶどうが植わっている。地中は砂利
  が混じる石灰質の地層がたくさん重なっている。その表面には、薄いのだが非常に硬い地層があ
  り、ぶどうの根は大きく育つためにその下へと伸びていかなければならない。しかしその地層を突
  き抜ければ、下は適度な保湿力がある土となり、日照りに強いぶどうになる。
  ポムロー氏は大変几帳面な性格の持ち主で、畑を細かなブロックに区切り、それぞれのぶどうの
  出来具合を長年に渡って記録し、ぶどうの品質の等級をつけている。
醸造・熟成  醸造の時は、ブロックごとに収穫したぶどうを別々に醗酵させて、ぶどうの良さを引き出すように注
  意する。そして最上級の原料だけで仕込んだワインのみが、「シャトー名」を冠したトップキュヴェに
  なる。
  樽熟成には、材料の原産地、内面の焼き加減、製造メーカーにこだわり、品種や作柄に応じた樽
  を厳選している。熟成期間;12〜14ヵ月。
品種構成  Merlot (メルロ)、Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニョン)、Cabernet Franc (カベルネ・フラン)、
  Malbec (マルベック)。
総合ワイン生産量  200,000本
評価・プレス  トップキュヴェである「シャトー・ラ・ラズ・カマン」は、パリの有名なナイトクラブ「リド」にも納品されて
  いる。

Château Vignol (シャトー・ヴィニョル)

シャトー・ヴィニョルは、中世にワイン造りを始めた、古い醸造元です。現オーナーのベルナール・ドゥブレさんは、ボルドー大学醸造学部を卒業後、ワイン研究所での仕事等を経て、このシャトーを引き継ぎました。
「ワイン造りに欠かせないことは、土壌の特性や、その中に棲む微生物の働きを理解し、その土地ならではの個性を葡萄に表現することです」と語ってくれました。

☆ワインファンに定評のあるガイドブック「ギィド・アシェット」で高評、一ツ星を獲得!

醸造元名  Château Vignol (シャトー・ヴィニョル)
原産地呼称  AOC Entre-Deux-Mers (アントル・ドゥー・メール)
  AOC Bordeaux Superieur (ボルドー・シューペリユール)
所有者  Bernard DOUBLET (ベルナール・ドゥブレ)
総畑面積  75ha
歴史  シャトー・ヴィニョルのワイン造りの歴史は中世に始まり、何世紀にも渡って弛まなく続けられている。
  現在のオーナー、ベルナールさんは、ボルドー大学醸造学部を卒業後、醸造家の資格を取得し、ワイ
  ン研究・試験所で働いていた。その後1970年頃、先祖代々から引き継がれてきた土地でワイン造りを
  行う決心をし、それ以来ワイナリーの経営を行っている。
地理  ガロンヌ河とドルドーニュ河に挟まれた地域で、ボルドー地方の中心に位置する。
土壌  丘陵地の上部は石灰粘土質土壌、低部はアキテーヌ地方特有の泥砂。
栽培  所有する地所178haのうち、排水や日照条件に優れた葡萄栽培に最高の立地条件の区画を選んで栽
  培している。また土壌のタイプに応じた品種を選別して植樹している。伝統あるワイン産地の長い長い
  歴史によって、“テロワール”と“品種”の調和が見事に取れたワインを産み出している。
  「ワイン造りに大事なことは、土壌の特性と共にその中の動物や微生物による作用をしっかりと理解し、
  その土地ならではの個性をぶどうに引き出してやること」とベルナールさんは言う。
  このワイナリーでは、農薬を極力抑えた栽培を行いながら、生物学“ビオロジー”に基づく農業を目指し
  ている。そのためには“健全な土壌”が欠かせない。「今後も合成化学物質を使わない農業を精力的に
  続けていく」と語ってくれた。
収穫  ワイナリーの特徴として、収穫時期は毎年ほぼ9月下旬〜10月初旬と通常より遅く、じっくり葡萄が熟す
  のを待つ。白ワイン用の葡萄の収穫は、品種の持つポテンシャルアロマが最大限になった時を見計ら
  って機械で一気に行うことによって、香り高いワインを産出しいる。赤ワイン用は、区画毎の熟し具合に
  応じて手摘みで収穫をしており、最も成熟した果実から口当たりの良いワインを造り出している。
品種構成  白:Sauvignon Blanc (ソーヴィニョン・ブラン) 75%、Sémillon (セミヨン) 15%、Muscadelle (ミュスカデル) 10%
  赤:Merlot (メルロー) 76%、Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニョン) 20%、Cabernet Franc (カベルネ・フラン) 4%
平均樹齢  25年
植え付け密度  4,000本/ha
剪定方法  ギュイヨ・ドゥーブル仕立て
評価・プレス  ★ギィド・アシェット 2001年号・・・Ch.Vignol Blanc 1999/熟したソーヴィニョンの香りが豊か。
   森林やエニシダを連想する香りも出ている。まろやかな口当たり。ボディーがあり、コクを感じる。活力
   ある構成で、生き生きとして長い余韻。1ツ星獲得。
  ★2003年春に開催された『パリ食品見本市 2003 』にて「アントル・ドゥー・メール 2002 」が銀メダルを受
   賞。同じく「ボルドー・クレレ 2002 」が銅メダル受賞。
  ★ボルドー協議会が選んだ「ベストワイン20」に、「ボルドー・クレレ 2002 」「ボルドー・ルージュ 2000 」
   がランクイン。
  ★ワイン試飲会『ヴィニョロン・アンデパンダン』にて「ボルドー・ルージュ 2000 」が金メダル、 「ボルド
   ー・クレレ 2002 」が銅メダルを受賞しました。



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Château Charmant (シャトー・シャルマン)


フランスを代表するワイン産地、ボルドー地方。
「シャトー・シャルマン」は、その中でも著名なシャトーが立ち並ぶマルゴー村の中心にあります。
「シャルマン」とは"魅力的な"という意味ですが、ここではその名に恥じることのない、恵まれた自然環境を生かした、大変魅力的なワインを造っています。
デュセール・ジルベールの「96年版・メドック格付け」にて、第3級グラン・クリュに格付け。
「ラフォリオル」「シェ・ミシェル」(パリ)「シェ・ディボー」(ボルドー)など、フランスで今話題のビストロでも飲むことができます。
原産地呼称  AOC Margaux (AOC マルゴー)
所有者  Christienne RENON (クリスティエンヌ・レノン)
総畑面積  10.4ha (Ch.Charmant 4.7ha / Ch.la Garienne 5.7ha)
歴史  フランスを代表する銘醸ワイン産地、ボルドー。その中でも貴族的で巨大なシャトーが並んでい
  るマルゴー村にあり、3代に渡ってワイン造りを行なっているシャトーである。オーナーのクリスティ
  エンヌ・レノンさんは、お母さんから引き継いだ「シャトー・シャルマン」と、お父さんから引き継いだ
  「シャトー・ラ・ガリエンヌ」の2つのシャトーを経営している。
  「シャルマン」とは“魅力的な”や“素敵な”といった意味の形容詞であり、ここのワインもその名に
  恥じない大変魅力的なワインである。
地理  マルゴー村はボルドー地方オー・メドック地区の最南端に位置するアペラシオン。シャトー・シャル
  マンは、世界的に有名なシャトーが立ち並ぶマルゴー村の中心に位置している。標高約17mで、
  ぶどう畑は真南に向かった丘陵地に広がっている。
気候  穏やかなミクロクリマ。
土壌  マルゴー村の土壌は小石がとても多く、またその層が他の地域に比べて深く、水捌けに優れる。
  その小石が太陽の熱を蓄えたり、光を反射したりして葡萄の樹に良い影響を与えてくれている。
  その恵まれた土壌を自然に表現できるワイン造りを目指しているので、化学肥料は一切使ってい
  ない。
栽培  このワイナリーの特徴には、平均60年という極めて高い樹齢が大きく寄与している。中には樹齢
  100年を超える古株も残っている。古樹の収穫量は非常に低くなるが、最高の品質の葡萄ができ、
  機械で果汁の濃縮感を高めるのとは全く違う、上質でバランスの優れた果実が得られる。ここで
  は除草剤など合成化学物質を一切使わない栽培をするよう最大限努力しており、機械作業を中心
  にした耕作を行なっている。畑を鋤き込んで雑草の手入れをすると同時に、表土近くに張った根を
  切断する。土の通気性が高まり、土壌が活性化される。とりわけ樹は地中深く根を伸ばして、より
  栄養分に富んだ葡萄が出来る。
  一方畑を荒らすベト病やウドンコ病の対策は、その時の状況や天候を観察しながら丹念に行ない、
  農薬を極力使わないように注意している。そのためには刻々と変化する畑の状況を察知し、病気
  発生初期に適切な処置をしなければならず、1日も厳しい管理を怠ることはできない。
  主な施肥は、有機肥料を使い通常3年ごとに土壌分析の結果を見て行なっている。
収穫  手摘み。選果作業実施。
品種構成  Merlot (メルロー)、Petit Verodot (プティ・ヴェルド)、Marbec (マルベック)
  Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニョン)、Cabernet Franc (カベルネ・フラン)
平均樹齢  60年
植え付け密度  10,000本/ha
総合ワイン生産量  61,000本
剪定方法  ギュイヨ・ドゥーブル
評価・プレス  ゴー・エ・ミヨ「ラフィット1982および1990に似る」、タイム誌「ラトゥール1983か1985に似る」。ヒュ
  ー・ジョンソン「南仏で唯一のグラン・クリュ」。オズ・クラーク「主要なグラン・クリュ」。ワイン・スペ
  クタトゥール「アウト・スタンディング」など、南仏で最高のワインだと絶賛される。
  「ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス2006年4月号」の「500号記念特集」に大きな写真と共に掲載
  (P76-77)。




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Château de l'Engarran (シャトー・ド・ランガラン)

★シャトー・ドゥ・ランガランのワインは、10年以上前からフランスのガイドブック「Guide Hachette ギィド・アシェット」にて常に高い評価を受けている。特にロゼは毎年のように星を獲得しており、最近では2000年に'98年ヴィンテージのものが三つ星を獲得したのを始め、2001年に'99が二つ星を、2002年に'00が一つ星を獲得。そのフィネスと豊かな果実味が高く評価されている。
★ワイン雑誌「Terre de Vins テール・ドゥ・ヴァン」2003年3-5月号にて「キュヴェ・ケトン・サン・ジョルジュ」が、「強烈な果実味とバランスが素晴らしい」と高評価。16/20点の高得点を獲得。
★赤、白ともに数々のワイン雑誌のみならずビジネス雑誌にも取り上げられる人気ぶりで、多くのコンクールでメダルを獲得している。
★2004年第41回国際農業展で「キュヴェ・ケトン・サン・ジョルジュ2002」、及び「シャトー・デュ・ランガラン・ロゼ2003」が金賞受賞。また「ドメーヌ・ド・ランガラン ルージュ2002」が銀賞受賞。
★ソムリエ約70人が厳格に審査することで信憑性の高いワインガイドブック“Le Guide Fleurs des Vins 2005”にて、「キュヴェ・アデリス」が20点中17点の高得点を獲得。
★ギィド・アシェット2005にて、「キュヴェ・アデリス2002」が2ツ星評価を得る。
◆レストランでも人気があり、ミシュランの三ツ星レストランを始め数々の有名レストランで取扱っている。
 《パリ》
  アルページュ(ARPEGE)…野菜だけを使ったメニューが登場してからますます人気の店
  グラン・ヴェフール(GRAND VEFOUR)
  ローベルガド(L'AUBERGADE)
 《リヨン》
  ポール・ボキューズ(PAUL BOCUSE)
 《ストラスブール》
  ビュルイゼル(BUEREHIESEL)
      
原産地呼称  AOC Coteaux du Languedoc (AOC コトー・デュ・ラングドック)
  Vin De Pays d’OC (ヴァン・ド・ペイ・ドック)
所有者  Francine Grill (フランシーヌ・グリル)
総畑面積  55ha (赤:50ha、白:5ha)
歴史  シャトー・ド・ランガランは1632年、アンリ・ダンガランによって建てられた。この頃からすでにワイン
  造りが始まっている。1830年にロラン・ケトン・サン・ジョルジュが畑を30ha以上に広げ、蔵も造った。
  1957年、現オーナーであるフランシーヌ・グリル夫人が27歳の時、ご主人のファミリーが所有してい
  たこのシャトーでワイン造りをすることを決意。歴史的な悪天候や様々な困難を乗り越え、1978年に
  初めて醸造元詰めワインをリリースした。現在2人の娘、ディアンヌさんとコンスタンスさんが中心とな
  りワイナリーを運営している。
地理  ラングドック地方の中心都市モンペリエ。その郊外に位置するこのシャトーはコトー・デュ・ラングドッ
  ク地区サン・ジョルジュ・ドルク村にあり、この地方で最も古い歴史を持つ地域である。
土壌  シャトーヌフ・デュ・パプと似た、赤いグラーヴ(砂利)の土壌。とても個性的でスパイシー、また果実
  味に富んだラングドックのワインを産み出している。
栽培  農薬をできる限り制限した、減農薬の農法「リュット・レゾネ」。2002年、「自然環境に配慮した栽培・醸
  造」を基本理念に掲げる、ぶどう栽培者と醸造者から始まった全フランス規模の団体“テラ・ヴィティ
  ス”にも認証された。
収穫  機械摘み70%、手摘み30%。暑いこの地では、ぶどうの腐敗を防ぎ、かつ爽やかな風味を損なわない
  よう、早朝4〜5時頃収穫する。
品種構成  Syrah (シラー) Cinsaut (サンソー) Grenache (グルナッシュ) Mourvèdre (ムールヴェードル)
  Carignan (カリニャン) Merlot (メルロ) Cabernet Franc (カベルネ・フラン) 
  Sauvignon Blanc (ソーヴィニョン・ブラン)
  ※アサンブラージュの割合は、年ごとにぶどうの特徴によって変えている。
総合ワイン生産量  280,000〜300,000本
剪定方法  ゴブレ及びコルドン・ロワイヤ方式



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Domaine de L'Arjolle (ドメーヌ・ド・ランジョル)

      

原産地呼称  Vin de Pays des Côtes de Thongues (VDPデ・コート・ド・ドング)
所有者  Louis-Marie TEISSERENC (ルイ=マリ・テスラン)
総畑面積  80ha
歴史  テスラン家がこのドメーヌを手に入れたのは1850年。現在の所有者、ルイ=マリ・テスラン氏
  の代になってから、急速に品種改良が進んだ。
地理  ラングドック地方の中心都市モンペリエから、西へ約40kmの「モン・セヴノル」という標高250m
  の小高い山の裾野に葡萄畑を所有している。
気候  夏は乾燥して暑く、冬の寒さの穏やかな地中海性気候。
土壌  主に石混じりの粘土石灰質土壌。
栽培  「良いワインは良い葡萄から」をモットーとし、高度な技術と手間暇をかけて、葡萄の樹1本1本を
  大事に育てている。「リュット・レゾネ」と呼ばれる栽培方法を基本方針とし、病気に対しては専門
  家のアドバイスをもとに自然環境に配慮した方法で必要最小限の処置を行う。害虫に対しては、
  その天敵動物を投入して被害の拡大を防ぐ方法を取ることもある。
  また5年に一度畑の土壌の状態を分析し、必要ならば施肥を行う。このとき用いるのは自家製の
  有機肥料で、ワイン醸造の過程で生じたマールや澱などに家畜の糞を15%ほど混ぜて作ったも
  のである。手入れの行き届いた畑では、畝と畝の間にわざと雑草を残し、余分な養分を吸収させ
  るという独自のノウハウも駆使している。
収穫  収穫前には「青刈り」と呼ばれる、収穫量を減らして品質を上げるための作業を実施。収穫方法は
  機械摘みだが、収穫後の選別作業を徹底している。
品種構成  Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニョン) Sauvignon Blanc (ソーヴィニョン・ブラン) 
  Cabernet Franc (カベルネ・フラン) Chardonnay (シャルドネ)  Merlot (メルロ) 
  Muscat à petit grain (ミュスカ・ア・プティ・グレン) Syrah (シラー)  
  Viognier (ヴィオニエ) Grenache (グルナッシュ) Zinfandel (ジンファンデル)
平均樹齢  17年
総合ワイン生産量  600,000本(赤:55%、白35%、ロゼ10%)
剪定方法  ゴブレ及びコルドン・ロワイヤ方式



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Daumas Gassac (ドマ・ガサック)

         

原産地呼称  VDP de l'Hérault (ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー)
所有者  Aimé GUIBERT (エメ・ギベール)
総畑面積  150ha (マズリエのワインになる畑)
歴史  かつてラングドック地方のワインはブレンド用と見なされていたが、ワインの品質アップを追求
  する生産者が出てきた。今日では、この地方固有の特徴を持ったワインを生み出し、国内外に
  確固たる地位を築き上げた。濃厚かつ柔らかな味わいと高い香り、繊細な風味を備えたワイン
  を産出するようになった。
  1970年代にボルドーの地質学者アンリ・アンジャルベール氏が、ラングドック地方でぶどうの栽
  培に最適な土壌と気候風土の土地を発見した。それを知ったオーナーのギベール氏は、経営し
  ていた革関係の会社を投げ売って、ぶどう栽培を始めた。この勇気と決断力が、「ラングドックで
  No1」と言われるドマ・ガサックを生んだのだ。
  建物は、ガサック川と呼ばれる小川沿いの水車小屋があったところに建設した。その川のおか
  げで地下の醸造所や熟成庫は夏でも涼しく、ワイン造りに良い環境を与えてる。
地理  モンペリエから西方にある山の中腹に位置しており、夜になるとラルザック山(850m)から冷涼
  な風が吹いて、ぶどうの熟度を高めると同時に上質の酸味を生み出す。南仏の灼熱の太陽をや
  わらげてくれる北向きの斜面をあえて選び、繊細さのある風味を求めている。
気候  雨が少ない南仏の天気は、毎年、安定した品質のぶどうを育ててくれる。
土壌・栽培  土壌は小石混じりの黄土層で水捌けが優れ、凝縮感の高いのも特徴。化学物質を一切使わず
  、手間暇かけて造ったぶどうをさらに手摘みで大切に収穫する。
醸造・熟成  ワイン醸造に関しては、当時ボルドー大学醸造学部の第一人者であったエミール・ペイノー氏に
  教えを請い、しっかりとしたボディと共に、繊細で気品のあるワインを造り出すことに成功した。た
  だし、ぶどうの風味を何よりも尊重し、決して樽香が強くならないように注意する。この特徴はセ
  カンドラベル的存在の「ル・マズリエ」にもよく現れている。
品種構成  Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニョン)、Merlot (メルロ)、Grenache (グルナッシュ)、
  Syrah (シラー)、Sauvignon Blanc (ソーヴィニョン・ブラン)、Chardonnay (シャルドネ)他。
総合ワイン生産量  600,000本
評価・プレス  ゴー・エ・ミヨ「ラフィット1982および1990に似る」、タイム誌「ラトゥール1983か1985に似る」。ヒュ
  ー・ジョンソン「南仏で唯一のグラン・クリュ」。オズ・クラーク「主要なグラン・クリュ」。ワイン・スペ
  クタトゥール「アウト・スタンディング」など、南仏で最高のワインだと絶賛される。
  「ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス2006年4月号」の「500号記念特集」に大きな写真と共に掲載
  (P76-77)。


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